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WordPress の保守とセキュリティ | 放置されたサイトが危ない理由

2026 年は、WordPress にとって厳しい年になりました。7 月には WordPress 本体に、10 月には WordPress を動かしている PHP そのものに、遠隔から操作されるおそれのある重大な脆弱性が見つかりました。どちらも「更新していれば防げる」ものです。本記事では、WordPress のサイトを持つ会社が続けるべき保守の手順をまとめます。

更新 2026/10/25約 4 分
01

2026 年に起きた 2 つの重大な脆弱性

時期どこに内容対策
2026 年 7 月WordPress 本体(wp2shell)標準の構成でも、管理者権限なしに遠隔でプログラムを実行されるおそれ。悪用も確認されたWordPress 6.9.5 / 7.0.2(6.8 系は 6.8.6)に更新
2026 年 10 月PHP 本体(PHP2Shell)認証なしで遠隔からサーバーを操作されるおそれ。国の機関やレンタルサーバー会社もサービスを一時停止PHP 8.2.35 / 8.3.36 / 8.4.27 / 8.5.12 以降に更新

WordPress は、WordPress 本体・プラグイン・テーマ・PHP の 4 つが重なって動いています。どれか 1 つでも古いままなら、そこが入口になります。今年の 2 件は、本体と PHP という「土台」の部分で起きたため、影響を受けたサイトの数が非常に多くなりました。

02

保守で更新すべき 4 つのもの

  1. 1WordPress 本体: 管理画面の「ダッシュボード → 更新」で確認する。自動更新が有効でも、失敗していることがあるので実際のバージョンを見る
  2. 2プラグイン: 数が多いほど危険が増える。使っていないものは停止ではなく削除する
  3. 3テーマ: 子テーマを使っている場合も、親テーマの更新が必要
  4. 4PHP: サーバー側のバージョン。レンタルサーバーの管理画面で切り替えることが多い。WordPress の「ツール → サイトヘルス」でも確認できる

見落とされやすいのが 4 つ目の PHP です。WordPress の管理画面だけを見ていると、PHP が何年も前のバージョンのまま、ということが起こります。

03

月 1 回の保守チェックリスト

  • WordPress 本体・プラグイン・テーマが最新か
  • PHP が、公式のサポート期間内のバージョンか
  • 更新の前に、サイト全体(ファイルとデータベース)のバックアップを取ったか
  • 更新のあと、トップページ・問い合わせフォーム・主要なページが正しく表示されるか
  • 管理者アカウントに、見覚えのない人や辞めた人が残っていないか
  • 使っていないプラグイン・テーマを削除したか
  • サーバー会社やプラグインの作者から、重要なお知らせが出ていないか

重大な脆弱性が公表されたときは、月 1 回を待たずにすぐ対応します。そのために「誰が・どうやって気づくか」(サーバー会社の告知を受け取る、IPA の注意喚起を見る、など)も決めておきましょう。

04

更新でサイトが壊れるのが怖いとき

「更新したら表示が崩れた」という経験から、更新をためらう人は少なくありません。ですが、更新しないことのほうが、はるかに大きな危険です。壊れないように進める工夫があります。

  • 必ずバックアップを取ってから更新する: 問題が起きたら戻せる状態にしておく
  • 本番の前に試す環境で確かめる: サイトの複製(ステージング)を用意できるサーバー会社も多い
  • PHP は 1 段ずつ上げる: 大きく飛ばすと、古いプラグインが動かなくなることがある
  • 動かないプラグインは代わりを探す: 長く更新されていないプラグインは、それ自体が危険
05

保守を任せる場合・作り直す場合

状況おすすめ理由
自社で更新できる人がいる月 1 回のチェックリストで自社運用費用を抑えられる
更新できる人がいない保守契約で制作会社に任せる重大な脆弱性に、すぐ対応してもらえる
PHP が古く、更新するとサイトが動かない作り直しを検討古い土台のまま守り続けるのは難しい
更新は年に数回で十分静的なサイトなど、守りやすい作りへの移行も検討動く部分が少なく、狙われる箇所が少ない

保守を任せる場合は、「本体・プラグイン・テーマ・PHP のどこまでが契約に含まれるか」「重大な脆弱性のときに何日以内に対応するか」を必ず確認しましょう。

Q&A

よくあるご質問

1
WordPress の自動更新を有効にしていれば安全ですか?
安全性は上がりますが、それだけでは足りません。自動更新が失敗していることや、プラグイン・テーマ・PHP が対象になっていないことがあります。月に 1 回は、実際のバージョンを確認してください。
2
PHP のバージョンはどこで確認できますか?
WordPress の管理画面の「ツール → サイトヘルス → 情報 → サーバー」で確認できます。レンタルサーバーの管理画面の「PHP バージョン設定」などでも確認・変更できます。
3
プラグインはいくつまでなら安全ですか?
数の目安より、「使っているか」「最近も更新されているか」が大切です。使っていないものは削除し、長く更新されていないプラグインは代わりを探しましょう。
4
古い WordPress サイトは作り直すべきですか?
PHP や WordPress を最新にするとサイトが動かなくなる場合や、何年も保守されていない場合は、作り直しも含めて検討する価値があります。古い土台のまま守り続けるのは、費用も危険も大きくなりがちです。
5
WordPress 以外で作ることもできますか?
できます。更新の頻度が低いサイトなら、静的なサイトやホームページ作成サービスのほうが守りやすい場合があります。Co-Craft では、運用の体制と更新の頻度に合わせて、守りやすい作り方をご提案します。

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