2026 年に起きた 2 つの重大な脆弱性
| 時期 | どこに | 内容 | 対策 |
|---|---|---|---|
| 2026 年 7 月 | WordPress 本体(wp2shell) | 標準の構成でも、管理者権限なしに遠隔でプログラムを実行されるおそれ。悪用も確認された | WordPress 6.9.5 / 7.0.2(6.8 系は 6.8.6)に更新 |
| 2026 年 10 月 | PHP 本体(PHP2Shell) | 認証なしで遠隔からサーバーを操作されるおそれ。国の機関やレンタルサーバー会社もサービスを一時停止 | PHP 8.2.35 / 8.3.36 / 8.4.27 / 8.5.12 以降に更新 |
WordPress は、WordPress 本体・プラグイン・テーマ・PHP の 4 つが重なって動いています。どれか 1 つでも古いままなら、そこが入口になります。今年の 2 件は、本体と PHP という「土台」の部分で起きたため、影響を受けたサイトの数が非常に多くなりました。
保守で更新すべき 4 つのもの
- 1WordPress 本体: 管理画面の「ダッシュボード → 更新」で確認する。自動更新が有効でも、失敗していることがあるので実際のバージョンを見る
- 2プラグイン: 数が多いほど危険が増える。使っていないものは停止ではなく削除する
- 3テーマ: 子テーマを使っている場合も、親テーマの更新が必要
- 4PHP: サーバー側のバージョン。レンタルサーバーの管理画面で切り替えることが多い。WordPress の「ツール → サイトヘルス」でも確認できる
見落とされやすいのが 4 つ目の PHP です。WordPress の管理画面だけを見ていると、PHP が何年も前のバージョンのまま、ということが起こります。
月 1 回の保守チェックリスト
- WordPress 本体・プラグイン・テーマが最新か
- PHP が、公式のサポート期間内のバージョンか
- 更新の前に、サイト全体(ファイルとデータベース)のバックアップを取ったか
- 更新のあと、トップページ・問い合わせフォーム・主要なページが正しく表示されるか
- 管理者アカウントに、見覚えのない人や辞めた人が残っていないか
- 使っていないプラグイン・テーマを削除したか
- サーバー会社やプラグインの作者から、重要なお知らせが出ていないか
重大な脆弱性が公表されたときは、月 1 回を待たずにすぐ対応します。そのために「誰が・どうやって気づくか」(サーバー会社の告知を受け取る、IPA の注意喚起を見る、など)も決めておきましょう。
更新でサイトが壊れるのが怖いとき
「更新したら表示が崩れた」という経験から、更新をためらう人は少なくありません。ですが、更新しないことのほうが、はるかに大きな危険です。壊れないように進める工夫があります。
- 必ずバックアップを取ってから更新する: 問題が起きたら戻せる状態にしておく
- 本番の前に試す環境で確かめる: サイトの複製(ステージング)を用意できるサーバー会社も多い
- PHP は 1 段ずつ上げる: 大きく飛ばすと、古いプラグインが動かなくなることがある
- 動かないプラグインは代わりを探す: 長く更新されていないプラグインは、それ自体が危険
保守を任せる場合・作り直す場合
| 状況 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 自社で更新できる人がいる | 月 1 回のチェックリストで自社運用 | 費用を抑えられる |
| 更新できる人がいない | 保守契約で制作会社に任せる | 重大な脆弱性に、すぐ対応してもらえる |
| PHP が古く、更新するとサイトが動かない | 作り直しを検討 | 古い土台のまま守り続けるのは難しい |
| 更新は年に数回で十分 | 静的なサイトなど、守りやすい作りへの移行も検討 | 動く部分が少なく、狙われる箇所が少ない |
保守を任せる場合は、「本体・プラグイン・テーマ・PHP のどこまでが契約に含まれるか」「重大な脆弱性のときに何日以内に対応するか」を必ず確認しましょう。
よくあるご質問
- WordPress の自動更新を有効にしていれば安全ですか?
- 安全性は上がりますが、それだけでは足りません。自動更新が失敗していることや、プラグイン・テーマ・PHP が対象になっていないことがあります。月に 1 回は、実際のバージョンを確認してください。
- PHP のバージョンはどこで確認できますか?
- WordPress の管理画面の「ツール → サイトヘルス → 情報 → サーバー」で確認できます。レンタルサーバーの管理画面の「PHP バージョン設定」などでも確認・変更できます。
- プラグインはいくつまでなら安全ですか?
- 数の目安より、「使っているか」「最近も更新されているか」が大切です。使っていないものは削除し、長く更新されていないプラグインは代わりを探しましょう。
- 古い WordPress サイトは作り直すべきですか?
- PHP や WordPress を最新にするとサイトが動かなくなる場合や、何年も保守されていない場合は、作り直しも含めて検討する価値があります。古い土台のまま守り続けるのは、費用も危険も大きくなりがちです。
- WordPress 以外で作ることもできますか?
- できます。更新の頻度が低いサイトなら、静的なサイトやホームページ作成サービスのほうが守りやすい場合があります。Co-Craft では、運用の体制と更新の頻度に合わせて、守りやすい作り方をご提案します。
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